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アメリカで流行るベトナムクラフトコーヒー

Food - Drink    • 2018年01月01日

ベトナムスタイルのコーヒーを淹れるファムさん ⓒ Thoi Dai

ベトナムスタイルのコーヒーを淹れるファムさん ⓒ Thoi Dai

アメリカのダラスの「Sandwich Hag」やボストンの「Phinista」など、若い世代のベトナムカフェやレストランでは、クラフトコーヒーが流行している。
ベトナムコーヒーは、円筒形のフィンフィルターを使って淹れられ、ナッツ、アーシー、ダーク、強烈な風味が特徴だ。

フィラデルフィアをはじめ、シアトル、オースティン、オレゴン州ポートランドといったカフェのメッカに、ベトナムのクラフトコーヒーロースターが誕生し、そのほとんどが移民の一世、二世によって運営されている。

クーリエポスト(Courier Post)によるとフィラデルフィアでCa Phe Roastersを共同設立したトゥー・ファムさん(Thu Pham)は、「この広がりはベトナムのコーヒービジネスをやりたいというベトナム人起業家たちの素晴しいコミュニティになりました」と語っている。

Nguyen Coffee Supplyは設立3年目にして、アメリカ初のベトナム産スペシャルティコーヒー豆の輸入・焙煎会社となった。同社のサラ・グエンさん(Sahra Nguyen)は、「ベトナムコーヒーを体験するために、人々が1時間以上も列に並んでいるのを見て本当に驚きました。2020年には13倍に成長しました」と話す。

ベトナムは世界有数のコーヒー文化圏であり、世界第2位のコーヒー豆生産国であり、150年の歴史を持つ独特のコーヒー文化の伝統を守っている。ホーチミン市のコーヒーショップは、高級なカフェから歩道のコーヒー売り場まであり、アボカドやローズウォーターを使ったコーヒーなど工夫を凝らしたさまざまな種類がみられる。

何十年もの間、アメリカではベトナム産のコーヒーを調達することは困難で、売られているベトナムコーヒーのほとんどはベトナム産ではなかった。
また、アメリカでベトナムコーヒーが普及しなかったのは、不当な悪評のせいもあるとファムさんとグエンさんはいう。

ベトナムの高温多湿の気候では、アラビカ種の豆はあまり育たず代わりにロブスタと呼ばれる丈夫な品種が生産の90%を占める。
ロブスタは糖分が非常に少なく、土の香りが強く、味も濃厚で、栽培コストが低いため、大量生産やインスタントコーヒーのメーカーに人気がある。そのためロブスタは工業用コーヒーのイメージが強く品質が低いと思われていることがベトナムコーヒーに悪影響を与えている。

しかし、ファムさんがベトナムの中央高地にある農場から仕入れたロブスタを、フィンフィルターで丁寧に淹れた結果、丸みを帯びた豊かな香りと強烈なチョコレートフレーバーを持つコーヒーとなった。
ファムさんとグエンさんが2018年末にベトナム風ローストを始めてから国中に認知されつつある。

アナハイムでは、ベトナムのコーヒー大手であるチュン・グエン(Trung Nguyen)がキング・コーヒーという名前で今春、アメリカ初のカフェをオープンした。

〈Thoi Dai〉
※これらのニュースは各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
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