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マインドフルネス普及に努めた世界的な僧侶が死去

Culture    • 2018年01月01日

ⓒ Vn Express

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世界的な影響力を持つ僧侶、ティク・ニャット・ハン師(Thich Nhat Hanh)が1月22日、生誕地フエのトゥヒエウ寺(Tu Hieu Temple)で亡くなった(享年95歳)。

平和活動家でもあり、「マインドフルネス」や瞑想を広め、欧米諸国の文化に影響を与えた。
ダライ・ラマ14世に次いで世界で2番目に影響力のある仏教指導者とされるハン僧侶は、1942年から禅宗を学び修行を積み23歳の時に僧侶となった。

1966年にベトナムを離れ渡米し、ベトナム戦争終結の和平提案を行い、さらに詩や著作を通してアメリカ社会に禅を根付かせるのに貢献した。
その思想はマーティン・ルーサー・キング牧師に深い影響を与え彼の推薦により、1967年度のノーベル平和賞の候補となる。

1982年に南フランスのプラム村に移り住み、北米とヨーロッパを定期的に訪れ、マインドフルネス(価値判断をすることなく、ただ目の前のことに集中する心の状態)と平和に関する講演を行っている。

2005年から2017年の間に4回ベトナムを訪れ、敬虔な仏教徒と会い、戦争犠牲者のために祈りを捧げた。

2018年10月、フエのトゥヒエウ寺で晩年を過ごすために帰国した。

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マーティン・ルーサー・キング牧師とティク・ニャット・ハン僧侶(右) ⓒ Vn Express

このように何十年にもわたり、「行動する仏教」の指導者として活動をしてきた。

彼の重要な教えは、マインドフルネスを通じて、人々は今この瞬間を幸せに生きることを学ぶことができ、それが自分自身の中と外の世界の両方で、真に平和を発展させる唯一の方法であるということだった。

ベストセラーとなった「マインドフルネスの奇跡」など100冊以上の著書がある。

ダライ・ラマ14世は追悼メッセージの中でこう書いている。
「ベトナム戦争への平和的な反対、マーティン・ルーサー・キング牧師への支援、そして何よりも、マインドフルネスと慈悲がいかに内なる平和に貢献するかだけでなく、個人が心の平和を培うことがいかに真の世界平和に貢献するかを献身的に伝え広めた。尊者は本当に意義深い人生を送りました。私たちが彼に敬意を表する最善の方法は、世界の平和を促進するために彼の仕事を続けることであると信じて疑いません」。

ティク・ニャット・ハン僧侶のことをAFPは「西洋にマインドフルネスをもたらした仏教僧」、ニューヨーク・タイムズは「世界的影響力を持つ僧侶」、CNNは「平和活動家、ベトナム戦争に反対する主要な声」と表現し各メディアは敬意を表している。

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※これらのニュースは各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
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