リニューアルウェブサイト体験版はこちら

いけばなの基本のいけかた

Culture    • 2018年04月17日

Text: Senda Mayu/ Photo: Masako Iwasaki

いけばなって、実際どのように作られているのでしょうか?初めての人でもわかりやすい、草月流の盛花・基本立真型という生け方を教わってみましょう。基本となるのは、真・副・控と呼ばれる3本の枝です。

草月流・横井紅炎先生

教えてくれるのは…

草月流・横井紅炎先生

(Photo: Masako Iwasaki)

いけばなで使う道具

いけばなで使う道具
(Photo: Kilala)

いけかた

1. 真をいける

花材の中から主役にふさわしい真の枝を選ぶ。枝は、(器の幅+器の深さ)×1.5の長さにカットし、枝の先端が天を向くように差す。10 -15°ほど少し倒すと良い。中心の枝が引き立つよう、余分な枝を適宜カットする。

Step 1

(Photo: Masako Iwasaki)

Step 1

(Photo: Masako Iwasaki)

2. 副をいける

脇役となる副の枝は、真の3/4の長さにカットする。枝をカットするときは、ななめにはさみを入れる。少ない力で切ることができ、水を吸いやすいので長持ちする。

Step 2

(Photo: Masako Iwasaki)

まず剣山にまっすぐ差し、力を入れて左手前45°の角度に倒す。

Step 2

(Photo: Masako Iwasaki)

Step 2

(Photo: Masako Iwasaki)

Step 2

(Photo: Masako Iwasaki)

3. 控をいける

控えの花は、副の3/4の長さにカットする。少し手前に倒しながら、花の「顔」が太陽を向くように生ける。このとき正面から見て、真、副、花で二等辺三角形ができている。

Step 3

水の中で切ると長持ちする! (Photo: Masako Iwasaki)

2本目は1本目より、3本目は2本目よりも短くカットし、花全体が前の方にくるようにいける。後ろに反らないよう心がけると、たおやかに仕上がる。

Step 3

Step 3

(Photo: Masako Iwasaki)

横から見ると、前のめり。このあと、枝や葉(従枝と呼ぶ)で奥ゆきを作っていく。

Step 3

(Photo: Masako Iwasaki)

4. 従枝をいける

数や場所はとくに決まっていないので、控の花よりも短くカットした枝をいけていく。でこぼこを作るようにするとバランスがいい。

Step 4

(Photo: Masako Iwasaki)

最後に、剣山が浸るくらいまで水を入れる。

Step 4

(Photo: Masako Iwasaki)
できました!

Step 4

(Photo: Masako Iwasaki)

【先生コメント】

いけばなは、植物を使って「空間を美しく見せる」芸術です。同じ花材でも、生け方を変えるだけで雰囲気ががらりと変わりますよ。男性らしさがあるのが立真型、女性らしさがあるのが傾真型といわれています。

立真型

立真型 (Photo: Masako Iwasaki)

傾真型

傾真型 (Photo: Masako Iwasaki)

SENDA MAYU/ kilala.vn

padding
padding
padding
padding
KILALA vol.45

22万ドン以上のお支払いで、4号分のキララをお届けします。さらに素敵なプレゼント。

KILALA vol.44 KILALA vol.44
KILALA vol.43 KILALA vol.43
KILALA vol.42 KILALA vol.42
KILALA vol.41 KILALA vol.41
KILALA vol.40 KILALA vol.40
KILALA vol.39 KILALA vol.39
KILALA vol.38 KILALA vol.38
KILALA vol.37 KILALA vol.37
KILALA vol.36 KILALA vol.36
KILALA vol.35 KILALA vol.35
go Top