留学生からボディビルダー兼ビジネスマンに転身
Nhân vật
2014年、ルオン・ホン・ソンさん(Luong Hong Son)は故郷のベトナム・バクザン(Bac Giang)を離れ日本に留学した。当時の彼の体重はわずか51kg、身長は1.68mだった。
生活費を賄うためにレストランのウェイター、ホテルのメンテナンススタッフ、ウーバーイーツのバイカーなど、さまざまなアルバイトをしながら勉強にも励む生活を送っていた。
日々の生活の中、健康に気遣うことをしなかったため、一時は体重が47〜48kg程度になり、体調を崩しやすく、学校や仕事にも集中できず、自分に自信が持てなかくなっていった。
このままではいけないと生活を見直し、学校やアルバイトの後、ストレスを解消するためにも新しい趣味を始めようと思い立ちジムに通い始めた。
健康的で適切な体重と筋肉をつけるための知識をSNSで学び、栄養を重視した正しい食事と定期的なワークアウトを続けた。
2016年4月には九州国際大学に進学し経営学を専攻したが、健康のために学んだ体作りをビジネスにしたいという思いが募り、1年で学校を辞めて自分が最も好きなことに専念することを決めた。
「学校を辞めて自分のビジネスを始めることについては長い間考えていました。私のようなジム通いをする人のためのサプリメントを販売したいと言っても、最初は誰も賛同してくれませんでした。しかし、実際にやってみると、同じようにワークアウトをしている在日ベトナム人がたくさんいて、ビジネスとして成り立つことがわかりました」とソンさんは自分の決断に自信を持って話す。
家族は学校を辞めたことを知りとても心配していたが、彼のアイデアと情熱に賛同してくれて金銭的な援助もしてくれた。
現在はサプリメントビジネスに加えてジムとヘアサロンを経営している。彼は新ビジネスへの思い切った決断とその結果にとても満足しているという。
持続しているワークアウトの結果としては、これまでにボディビルのアマチュア競技会で多く優勝し、国際ボディビルダーズ連盟からプロカードを取得した。
プロの大会に出場できるようになったソンさんの目標は、世界で最も権威のあるボディビル選手権「ミスターオリンピア」に出場することだという。
ソンさんは大学を中退し自身も想像しなかった日本での新たな生活の道を切り開いた。
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