日本で生まれた、世界初のカップ麺
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Text: Senda Mayu/ Photo: CUPNOODLES Museum, Christian Kadluba
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今、スーパーやコンビニで、当たり前のように買えるカップ麺。世界初のカップ麺が、じつは日本生まれなのを知っていましたか?世界中で愛される、NISSIN FOODSの「CUPNOODLES」に迫ります。
CUPNOODLESの歴史
CUPNOODLESを開発したのは、安藤百福という実業家でした。1910年に生まれ、戦後の食糧難の時代を知っている彼は、「お湯があれば家庭ですぐに食べられるラーメン」を作ることを決意し、開発に乗り出したのです。
長期保存するための保存性、お湯によってすぐ食べられる状態にするための簡便性を追求し、まず誕生したのが世界初の「CHICKEN RAMEN」でした。この画期的な商品を世界に広めようと、安藤が欧米へ視察旅行に行ったところ、丼も箸もない国の人々は、CHICKEN RAMENを紙コップに入れてフォークで食べ始めたのです。これにヒントを得た安藤は、フォークで食べられるカップ入りインスタントヌードルの開発に着手しました。
前例のない「カップ麺」の開発は、難題の連続でした。片手で持ちやすい、絶妙な大きさのカップを採用するため、40種類近くの試作品を検討。また、カップの素材として、軽くて断熱性も高く、経済性もよい発泡スチロールを採用しましたが、まだ日本で珍しい素材だったため、加工と成型に苦労しました。そして、麺を壊れないようにカップの中に入れる方法や、麺の揚げ方、具材、フタ…さまざまな知恵や工夫をこらし、ついに1971年9月18日、CUPNOODLESが発売されたのです。1966年の欧米視察から、じつに5年後のことでした。
発売当時のCUPNOODLES (Photo: CUPNOOLES Museum)
発売当初、袋入りのインスタントヌードルの4倍の値段だったCUPNOODLESは、初めこそ苦戦しましたがまたたく間に日本中に広まり、1973年にはアメリカ進出を果たしました。今ではアジア、ヨーロッパなど世界80カ国以上で、それぞれの国の人々に愛される味付けで発売されています。
日本に行ったら、CUPNOODLES MUSEUMに行こう!
日本の神奈川県横浜市にあるCUPNOODLES MUSEUMは、安藤百福のような豊かな想像力、探究心を育む体験型museum。大人気の「My CUPNOODLES FACTORY」では、カップを自分でデザインでき、スープと具材も好みで選べる世界でひとつだけのOriginal CUPNOODLESが作れちゃいます。
おみやげにぴったり♪楽しいオリジナルCUPNOODLE作り
SENDA MAYU/ kilala.vn
CUPNOODLES MUSEUM
Add: 2-3-4, Shinko, Naka-ku, Yokohama, Kanagawa
URL: cupnoodles-museum.jp/english/index.html
facebook.com/cupnoodles.museum.jp
※館内の一部施設は別途利用料が必要です。
※My CUPNOODLES FACTORYでは、整理券または利用券が必要です。