魅惑的な美しさを残すチャンパ王国の塔
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現在のベトナム南部の海岸沿いを中心に2世紀から19世紀にかけて存在したチャム族の王国チャンパは、数々の建造物を後世に残している。
10世紀から15世紀にかけて最も繁栄した王国はチャム族が支配していた。古代チャムの人々は船乗りの才能があり東南アジアを中心に散在している。現在、世界のチャム族の総数は約80万人であり、そのうち約20万人がベトナムに住んでいる。
チャム文化は、カンボジア、インド、ベトナムなどの地域文化と長い間交差し影響を受けてきたが、独自の言語、音楽、美術も維持してきた。
その中で最も有名なのは寺院と塔の建築であり、古代チャンパの文化的および宗教的特徴を明確に表している。
チャンパ遺跡で最も有名なのは、チャンパ王国の聖なる遺跡として世界文化遺産にもなった「ミーソン聖域」で、8世紀から13世紀末までに建てられた赤いレンガ造りの70にもおよぶヒンドゥー寺院と塔の遺跡群がある。
他にもクアンナム省(Quang Nam)タムキー市(Tam Ky)とホイアン市(Hoi An)にある遺跡群「クアンナム遺跡」などもあるが、今回はベトナム南部クイニョン(Quy Nhon)郊外の「ビンディン遺跡群」の美しい姿を紹介する。
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