オックスフォード大学のリネカー・カレッジがベトジェットからの寄付で名称変更
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オックスフォード大学のリネカー・カレッジ(Linacre College)は、グエン・ティ・フォン・タオ会長(Nguyen Thi Phuong Thao)が率いるコングロマリット企業(複合企業)ソビコ・グループ(SOVICO Group)から1億5,500万ポンド(約240億円)の「変革をもたらす寄付」を受けて、同校の名称を「タオ・カレッジ(Thao College)」に変更すると発表した。
この寄付金は、新しい大学院センターや奨学金、運営のサポートにあてられる。
タオ氏はソビコ・グループの会長で、ベトナム大手の格安航空会社ベトジェットエア(Vietjet Air)の最高責任者(CEO)、HD銀行の副社長などを務める。
フォーブス誌によると27億ドル(約3,070億円)の純資産を持ち、2021年世界の富豪ランキングでは1,111位となった。
リネカー・カレッジは、15世紀の人文主義者でヘンリー8世の主治医だったトーマス・リネカー氏にちなんで名付けられ、現在約500人の学生が在籍している。
オックスフォード大学を構成する39のカレッジの一つで、その歴史は11世紀に遡る。
デイリーテレグラフ紙(The Daily Telegraph)は、「教育、トレーニング、研究を通じて人類に貢献したいという彼女の願望を実現するために、オックスフォード大学が適切な場所であると信じている。この寄付によって、オックスフォードの伝統と名声を高めるための大きな貢献をしたいと考えています」彼女の言葉を紹介している。
しかし、近代的な大学が寄付者の寛大さを反映して名称を変更することはあったが、伝統的な大学の名称変更については賛否両論あり、一部の学者からは寄付に対する感謝の気持ちを別の形で表現できたのではないかとの意見も出ている。
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