長崎県下に留学をしている留学生に就職活動を支援
Study in Japan
長崎留学生支援センターでは長崎県下に留学をしている留学生の皆さんの日本国内、特に長崎県での就職活動を支援しています。
1. 留学生人財活用セミナー
留学生の採用について長崎県下の企業の皆さんを対象として留学生の県内での活躍・活用についてセミナー実施しました。
日時: 2018年12月3日
場所: 長崎県庁
参加者: 34社(46名)関係団体、地方公共団体8団体10名、1大学 合計57名、講師4名
センター職員4名 総合計65名
第1部 長崎の留学生の現状について
始めに、長崎留学生支援センターの設立の趣旨及び活動の紹介を行いました。続いて、留学生の種類、長崎県内の留学生等の状況について説明し、中国から留学生が減少、ベトナム、ネパールの留学生が増えていることを紹介しました。更に、2018年3月の卒業生216名中長崎県内就職32名(14.8%)長崎県以外の日本国内就職67名(31.0%)海外就職18名(8.3%)の実績を示し、全卒業生の45.8%が日本国内に就職している事を紹介しました。
更に、留学生が長崎の企業にとって貴重な人財であることをアピールし、採用いただく上での課題について紹介しました。
留学生の就職活動にあたって長崎留学生支援センター、ヤングハローワーク長崎、ジェトロ長崎貿易情報センターが企業の留学生採用にあたってのサポートを行っている旨を紹介しました。
第2部 元留学生の体験談および長崎海外同窓会について
初めに、社会福祉法人ディサービスセンターの生活相談員の元中国人留学生から主食活動の体験談を話していただきました。
来日して10年、長崎の大学を卒業後、さらに福祉関係の大学院に進学し、修士課程を卒業した。大学に通いながら、福祉の仕事を体験し、資格を習得した。その後、家族のために安定した仕事につきたいと考え、日本で就職活動を行った経緯をお話しいただきました。就職にあたって、企業の探しや資格変更の手続きなどについて長崎ヤングハローワークや行政書士を訪ね大学のキャリア支援課や会社の方に協力してもらい就職できたと話された。今後は、自分が学んだ知識を活かし、活躍していきたい旨の決意が語られました。
続いて、日本と中国双方でビジネスを展開している中国からの元留学生(株式会社ミノテック代表取締役郭文兵様)から日本での就職、その後の起業体験について話していただきました。また、中国長崎同学会について紹介がありました。同学会は2015年8月に中国上海で設立し、会員は長崎県内の大学に留学した人のOBです。会の趣旨は長崎への恩返しと長崎との交流を深めることです。設立して以来、長崎再訪ツアーや長崎との交流活動などを行ってきました。2017年度、長崎で留学していた間にお世話になった方々へ感謝の気持ちを込めて、孔子廟に感謝の記念碑を建立したことを紹介しました。同学会の会員ーは卒業後、中国のさまざまな分野で活躍しており、これからも長崎との交流を深めたいと決意を語りました。
第3部 在留資格の手続きについて
長崎市の国際法務研究会代表・申請取次行政書士(ヤングハローワーク長崎相談員)の方に就労ビザ全般および留学ビザから就労ビザ、特に技術国際人文知識の在留資格への変更手続きについて企業向けの手続き及び事例を紹介しながら、留学生の就労に関する在留手続きについて解説いただきました。本人の学歴(専攻課程、研究内容)、従事しようとする職務内容、本人の処遇、雇用企業の安定性、継続性などの審査ポイントを紹介し、留学生及び採用企業が提出する書類について説明いただきました。また、留学生の資格外活動によるアルバイトについても企業が注意すべき点が紹介されました。
第4部 留学生の雇用状況について
ヤングハローワーク長崎から同センターでは留学生就職支援のための担当者を配置し、企業からの留学生の採用手続きや留学生の求職の相談及び全国の留学生向け求人情報の提供等を行っている旨の紹介がありました。また、企業の採用内定、在留資格変更手続き等の就労までの手順についての説明がありました。更に、留学生の全国の就職状況について紹介し、企業向けに留学生の就職活動を紹介いただきました。
今回、長崎留学生支援センターの留学生「人財」活用セミナーの実施にあたって、ヤングハローワーク長崎、JETRO長崎貿易情報センター、長崎留学生支援コンソーシアムの加盟の経済団体及び地方自治体の協力のもと、留学生の長崎県内就職を促進すべく計画を進めてきました。今後とも、オール長崎で留学生支援を進めていく契機となったことを評価しています。留学生の皆さんの就職活動にオール長崎で支援します。
2. 留学生と企業との交流会
ジェトロ長崎貿易情報センターとの共催で「留学生と企業との交流会」を開催しました。企業側の参加者の大部分はジェトロ主催の第一部『海外展開のための留学生の採用・育成・定着セミナー』への出席後に参加となりました。参加企業は県内外から幅広い職種の方が参加してくださいました。インド、中国、ベトナム、ミャンマー、韓国からの留学生が参加しました。
留学生の就職活動についての講演の後、留学生と企業担当者が8つのグループに分かれ、自己紹介後に企業側から学生に留学生の就職活動の現状や問題などを尋ねたり、日本あるいは長崎での働くためにどういったことが必要かなどについての意見を求めたりしました。また学生からは企業側に採用する際にどういったことを重視しているか、どういった人材を求めているかなどを質問しました。さらに、留学生からは「就職活動の際にこのような交流会を頻繁に開催してほしい」。「就職後に新人研修を充実してほしい」などの要望が企業にありました。
短い時間の中、直接に話し合うことにより、企業側は留学生の就職に対する意識の高さ、企業が想像していた留学生の就職状況もしくは課題などとの隔たりに驚いていました。留学生側も、日本の企業の話を聞くことで今まで知らなかった職種や日本の商習慣に触れることができて、新たな発見となったようでした。
3. ビジネス日本語セミナー
留学生の就職支援活動として、ビジネス日本語セミナーを開催しています。
就職活動の情報収集の方法、電話の仕方、メールのやり取り、履歴書の書き方等、面接の注意事項 (態度、身だしなみ、服装、言葉遣いなど)と面接実践等の基礎知識について教えると共に具体例から分析し、社会人マナー、企業文化、チームワーク、調和性、人付き合いについて情報提供をしています。
2018年12月7,11日は長崎市、12月18日は佐世保市で行いました。
39名の留学生(中国、台湾、韓国、タイ、ベトナム、ミャンマーなど)が受講しました。まず日本で就職するにあたっての心構えを説明しました。その後、就職情報をどのようにして集めるのか、また会社にどのように電話をかけるかなどの電話応対、就職活動で使うメールの設定方法などを説明しました。参加者の学年が幅広く、取り組みの姿勢もバラバラでした。どのような業種に就職したいかを絞り込んで来ている学生や、将来についてまだ漠然としか考えていない学生などが参加していました。留学生の日本語能力は高く、企業でのインターシップ経験がある学生もいました。
最後にグループディスカッションを行い、活発に意見交換し、就職面接の模擬練習を行いました。卒業後日本で就職するための基礎知識を得ることができて良かったとの声が多く寄せられました。
4. アルバイトガイダンス
来日して留学生活が落ち着くと余暇の時間を生かしてアルバイトを経験する留学生が多く、そのためのガイダンスプログラムを行っています。
留学生の生活支援の一環として、アルバイトガイダンスを開催しました。6月に長崎市と佐世保市で実施し28名の留学生(ミャンマー、韓国、ベトナム、中国など)が参加しました。アルバイトを探す際の注意点、アルバイトの探し方、求人への電話の方法、履歴書の書き方及び面接時のマナーなどについて実施しました。アルバイトを始めている学生が多かったが、日本語初級の学生も多く、アルバイトを探す際の注意点から説明しながら、学生を指名し質問に答えさせさせながら授業を進めました。
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