アンティーク着物
Culture
Text: Ichihara Yukari (Nagasaki Kagamiya Guest house)/ Photo: Nagasaki Kagamiya Guest house
アンティーク着物って何でしょう?今回、長崎かがみやのおかみ・市原ゆかりさんがアンティーク着物について紹介してくれました。
日本の戦争時代よりも前、明治時代〜昭和初期頃に作られた着物を「アンティーク着物」と呼んでいます。その時代は外国の文化が入ってきて、日本のファッションにも大きな影響を与えた時期。西洋のファッションに刺激を受け、デザイン性の高い着物が次々に生み出されました。
やわらかな絹の布に、美しい染め。その質のよさを見れば、いかにたくさんの職人の手を経て作られているかということがよくわかります。デザインはそれぞれ遊び心にあふれており、心をぎゅっと掴まれるような、虜にさせられてしまう魅力をもっています。
かがみやは、日本家屋をベースにしたゲストハウスです。宿泊はもちろん、アンティーク着物を中心としたお着物や、浴衣のレンタルを行っています。そして、かがみやがある長崎は、情緒があり、街歩きがとても楽しいところ。着物でゆっくりと歩くと、たくさんの発見があります。わたしが初めてアンティーク着物を体験したのが、愛媛県の宇和町というところ。19世紀に長崎に滞在したドイツ人医師・シーボルトの娘、楠本イネが医学を学んだ場所でもあり、個人的にはとても縁を感じています。
長崎かがみや
日本人の友人の家に遊びにきたような、温かみのある雰囲気
ベトナムのみなさんも、長崎にお越しの際は、ぜひかがみやにお立ち寄りくださいね。
ICHIHARA YUKARI/ kilala.vn