受診をためらうデング熱患者
Health
多くの医師が新型コロナウイルス感染を恐れ病気の症状があっても診察を遅らせているという状況を危惧し、受診を先延ばしにしないよう人々に呼びかけている。
2日以上高熱が続くなどデング熱の初期症状がある子どもたちはすぐに診察を受けるべきです。特に雨季は症状が複雑に悪化しやすいと医師はいう。
ハノイにある国立子供病院の子供熱帯病センターは、この2カ月間で60人以上のデング熱の子どもを受け入れ、その中には生後6日の新生児もいた。
今年に入ってから、ハノイでは27の区・町で540人以上のデング熱患者が報告されている。
ホーチミン市のタムアン(Tam Anh)総合病院では3歳から7歳までのデング熱患者が増えている。
多くの子どもたちは高熱が数日間続いてから病院に運ばれることが多く、深刻な合併症を起こすこともある。実際に合併症を発症した2歳のデング熱患者は4日間の集中治療と輸血が必要となる深刻な状態に陥った。
小児科部長のレ・ファン・キム・ホア(Le Phan Kim Hoa)氏は、雨季が終わるまで患者数は増加する可能性があり、ピークは年末までの数カ月になるかもしれないと話す。
また、新型コロナの影響で診察や治療のために病院に行くことをためらう人が多いが、治療が遅れると死のリスクもあります。子どもたちが2日以上熱を出し続けている場合、親はすぐに医者に連れて行くべきだ」と警告する。
熱帯病センター長のドー・ズイ・クオン(Do Duy Cuong)准教授は、デング熱と新型コロナはどちらも高熱、頭痛、疲労感などの初期症状が似ているが、感染経路が異なりデング熱は蚊が媒介します。
また、ほとんどのデング熱患者は7日以内に回復しますが、約5%の患者は出血や血漿の漏出によりショック状態に陥り重症化する恐れがあります。
適時に十分な水分補給をしなかったり、出血や貧血を抑えられなかったりすると、この病気は内臓に深刻な影響を及ぼし、致命的なリスクに直面することになります。
それを防ぐためにも適切な経過観察や治療を行うことが重要だと述べている。
保健省によると今年の1~8月の間に約44,000人のデング熱患者と13人の死亡者がでている。患者数は前年同期に比べて9.35%減少したが、死亡者数は10人増加した。
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