クアンチ省は第二の故郷という理学療法士
Health
JICAボランティアの川村ひろあきさんは、現在、クアンチ総合病院(Quang Tri General Hospital)の理学療法・リハビリテーション科に勤務し、脳血管障害や外傷、手術後の患者さんのリハビリテーション治療を行っている。
クアンチ省に来て1年以上になり毎日、自転車で通勤する姿は地元で有名になっている。
当初は病院への道も、市場やスーパーへの道も分からず戸惑っていたのを診療科の先生や看護師さんたちが助けてくれ、さらにこの地で興味深い観光地をたくさん紹介してくれました。
ここに長く住んでいるわけではありませんが、ここを第二の故郷だと思っていますと彼は話す。
3カ月間だけベトナム語を学んでやってきたが、今ではうまくコミュニケーションが取れるだけでなく、時にはクアンチ訛りで病院の人と話すこともあるそうだ。
日本で11年間理学療法士として働いた川村さんが、JICAのボランティアに参加したのは、ボランティアの人たちから、いくつかの発展途上国の風景、食べ物、また医療知識、医療状況、リハビリテーションなど興味深い話を聞き、幼い頃から世界中を旅して特に困難な状況にある人々を助けたいという夢を持っていたからだという。
理学療法・リハビリテーション科の同僚は、次のように語っている。
「彼は徹底的に正しく科学的な仕事をします。高い能力を持つだけでなく、学び方や聞き方も心得ています。特に、患者さんや同僚との日常的なコミュニケーションにおいて、常に優しく、愛情深いので、皆に好印象を与えています」
2021年12月中旬から頸椎椎間板ヘルニア、頸椎症と診断され入院している患者さんは「献身的な指導のおかげで、私はすぐに回復し、元気になりました。彼は明るく、愛想がよく、よく患者さんとおしゃべりをします。診療科の先生方、看護師さんたちに感謝しています」満足気に語っている。
川村さんは、患者さんのサポートや治療だけでなく、自身の治療やリハビリテーションの経験、日本の医療情報を病院の医師や看護師に伝えている。
自分の知識を共有し、技術者から治療やリハビリテーションの活動を学びたいというのが彼の願いだという。
将来の計画については、2023年の初めまでJICAのプログラムのもと、クアンチ総合病院で働き続けるつもりで、その後、世界各地の病院を訪問し、日本の医療について語り学び合いたいと考えている。
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