米が大好きな日本人が生み出した、米料理の数々。定番の寿司から、日本で生まれた西洋料理まで、日本の米のおいしさを生かした独特の料理がいっぱい。
寿司
(Photo: paulista)
日本料理といえばこれ。ふんわりと一口サイズに握った酢飯(「シャリ」と呼ぶ)に、わさびをきかせ、魚介類をのせた「握り寿司」や、具とごはんを海苔で巻いた「巻き寿司」、酢飯と具材を重ね、ぎゅっと押して成型した「押し寿司」など、寿司にもいろいろ。とくに握り寿司は、日本でも高級料理のひとつ。
赤飯
(Photo: abc7)
日本では古くから赤い色は邪気を払う力があると言われており、神様に赤米を炊いて供える風習があった。それが江戸時代に白い米と小豆をいっしょに炊いたものに変わり、現代でもお祝いごとのときは赤飯がふるまわれる。白米をブレンドする場合もあるが、正式にはもち米を100%使用し、小豆の煮汁でほんのり赤く染め上げる。
おにぎり
(Photo: kazoka)
中に好きな具材を入れて、手のひらサイズに握った携帯用ごはん。持ちやすく、おかずとごはんを同時に食べられるので、お弁当によく作られる。日本のコンビニの主力商品でもあり、多種多様な味のものが売られている。定番の具材は鮭、梅干し、ツナマヨ、昆布など。変わり種では唐揚げ、焼き肉、チーズなど。
オムライス
(Photo: bonchan)
日本で生まれた西洋料理。ケチャップ味のチキンライスを、焼いた卵でくるりと包む。今でもある東京と大阪の2軒の老舗洋食店が発祥の地といわれている。「オムライス」とは、フランス語の「omelette」と英語の「rice」をかけ合わせた言葉。卵はかために薄く焼いたり、とろとろの半熟に仕上げたり、好みが分かれるところ。
お茶漬け
(Photo: KPG_Payless)
ごはんに魚や梅干し、海苔などの具材をのせ、お茶やだし汁をかけて食べる。ごはんに水をかけて食べる「水漬け」と湯をかけて食べる「湯漬け」が、江戸時代にお茶が庶民に広まったのち、お茶漬けに変化したと言われる。現在では、ごはんにかけて湯を注ぐだけでお茶漬けができる、粉末状の「お茶漬けのもと」が売られている。
カレーライス
(Photo: abc7)
インド発祥の料理が英国を経由し、さらに日本独自のアレンジが加わり、今や「日本料理」として外国人にも人気がある。日本のカレーは小麦粉によってとろみが付いており、それを米にかけて食べる。あまり辛みはなく、子どもから大人まで、みんなが大好き。具はじゃがいも、人参、玉ねぎ、肉(鶏、豚、牛どれでも)がスタンダード。
SENDA MAYU/ kilala.vn