若者が注目する新たな職業 オンラインアシスタント
Office Life
オンラインアシスタントというスタイルは新しい職業であり、学歴や資格を問わずや柔軟性をもって、リモートで作業できるため、多くの若者が興味を持っている。
リモートでフレキシブルさが人気
グエン・ティ・キム・フエさん(Nguyen Thi Kim Hue/25歳)にとって、規制による在宅期間の4カ月はかつてないほどに忙しかった。2019年からオンラインデザインツールCanva(キャンバ)を使いデザイン制作をしてきた。当初はソーシャルネットワーク上のコミュニティグループにいくつかの作品を投稿して意見やアドバイスをもらいスキルアップに励み、昨年末にはフリーランスをして中小企業にデザインを提供し始めた。
最近、このデザインツールを使用する需要が大幅に増加しており、多くの若者の主な仕事になっているという。
さらに多くの人からのリクエストもあり、Canvaのレッスンクラスを始めた。対面式からオンラインレッスンに切り替えたとき、参加者がいなくなるのではと心配したが、実際にはこの在宅期間を利用して勉強する人が増え生徒数も増えたという。
彼女はフリーランスに転身したり、レッスンクラスを持った結果、オフィスで働いていた時よりも収入が増え、仕事の質も上がり、時間を有効的に使えるようになったと話す。
Canvaデザイナーのチャン・ティ・チャムさん(Tran Thi Tram/19歳)は、社会的距離規制期間にこのキャリアを活かし生活費や学習費用を稼ぐことができた。
ホーチミン市から移動ができなくなった彼女は親戚の家に身を寄せ、インターネットで仕事の依頼を探しCanvaでデザイン制作していた。この仕事は、自分で学び、スキルに合った仕事ができ、資格が要らないことなど多くの利点があるという。
自分の得意分野で仕事をする
オンラインアシスタントのゴー・フン・ティーさん(Ngo Phuong Thy/29歳)は、出勤をしなくても仕事に影響を与えることが少なく、自宅のパソコンで仕事を完結することができる。仕事内容は個人や企業の管理上および人事上の問題をオンラインで処理します。スケジュール、予約、時間管理、採用、給与計算など簡単な作業から航空券の予約、ビザ申請、アパートの管理、ドキュメントの翻訳、PowerPoint作成、公的な書類作成などの複雑な作業まで担当します。 このような仕事をティーさんは毎日8:30から17:30 の時間内で効率よくこなしていていくという。
「多くの業界で国内外のお客様と接することができるので、とても面白い仕事だと思います。しかし、多様な業界の問題を対応する仕事なので、いつもスキルを磨いています。忙しいですが、自分のペースで時間配分ができ、この働き方を気に入っています」とティーさんは思いを話してくれた。
オンライン人材サービス会社Em Oiの創設者であるグエン・ティ・グエット・ワンさん(NguyenThi Nguyet Quang/36歳)は「コロナ禍の間により多くの登録応募と求人依頼を受け取りました。オンラインアシスタントの職業はベトナムではまだ新しい仕事だと思いますが、それはパンデミック後に成長する可能性があります」と述べている。
たとえばスタッフが10人未満の企業でオンラインアシスタントを雇うと、コストを大幅に削減でき、オンラインアシスタント希望者は専門分野に関係なく、学歴、外国語の能力、オフィスITスキル、ソーシャルネットワーク、コミュニケーション能力など求められる能力に応じて仕事ができるメリットがある。
今後は仕事を選ぶ時の選択肢として一般的になっていくことが見込まれる。
Canva(キャンバ):
オンラインで使える無料のグラフィックデザインツール。パソコンのブラウザがあればいつでもデザインが可能でモバイル端末のアプリにも対応している。
写真コラージュやプレゼン、ソーシャルメディア投稿など様々な用途に合わせテンプレートが用意されており、ツール内の素材をドラッグ&ドロップで入れ込むだけで完成することができる。
Canva2013年にベータ版が公開されてから、世界中の1,000万人以上に利用され、2017年5月にKDDIウェブコミュニケーションズと独占業務提携契約を締結した上で日本版をリリースしており、日本語フォントと日本独自のレイアウトが充実している。
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