べく杯
飲み過ぎ注意!のお座敷遊び
日本の土佐という地方の、芸者といっしょに楽しむお座敷遊びの一種。歌いながらコマを回し、とまったときの軸の方向に座っていた人が、出た絵柄の酒器でお酒を飲まなくてはいけない。天狗の杯は一番大きく、しかも鼻の先が丸くなっているので、飲み干すまで下に置くことができない。次に大きいひょっとこの杯は、口のところに空いた穴を手で押さえながら飲まなくてはならず、これも飲み干すまで下に置けない。おかめは最も小さく、下にも置くことができる。天狗ばかり当たるとあっという間に酔っ払ってしまう。
花札
絵柄にうっとり
桜や菊、もみじなど、12カ月の四季折々の花や鳥が各4枚に描かれた、計48枚の日本伝統のカードゲーム。日本ならではの情緒のある絵柄が美しい。元々は上流階級の遊びだったが、庶民にも広まり、賭博でも使われていた。いろいろな種類のゲームがあるが、代表的なのは2人で遊ぶ「こいこい」や三人で遊ぶ「花合わせ」など。勘やかけひきの上手さが要求され、大人がついはまってしまう。
おみくじ
一年の運勢を占う
神社で100円(200円や300円のものもある)でひくことができる、神様からのメッセージが書かれた紙。初詣に行ったときにひいたものが、一年の運勢を表すといわれている。いちばん良いものは「大吉」、いちばん悪いものは「大凶」と書かれており、その間に何段階かある。ひいたあとに境内に結ぶ習慣は、恋愛の「縁を結ぶ」に通じることから、江戸時代から始まったといわれている。最近では、恋愛専用のおみくじや、英語のおみくじもある。
運勢が悪かったら、聞き手と反対の手で結んで帰るとよい運勢に転じるという説と、自分への戒めのために持ち帰るとよいという説の両方があるので、結ぶか持ち帰るかは自分次第。
SENDA MAYU/ kilala.vn