バナナの幹から環境にやさしい素材
Tin 60s
Ho Xuan Cau Limited Liability Companyの副社長であるホー・スアン・ヴィン氏(Ho Xuan Vinh)は、環境技術への貢献が認められ、ゴールデングローブ科学技術賞2021を受賞した10名のうちの1人となった。
ヴィンさんはバナナの幹を廃棄したり家畜の餌にする代わりに、断熱建材や汎用性のあるしなやかなコンクリート、繊維抽出などの生産に注力している。
天然繊維は人気のある素材であるため、縫製工場に販売できる天然繊維を抽出する技術開発を始め、2年前から繊維分野に参入している。
彼の発明は建築資材の分野でも活用され、二酸化炭素の排出量や石炭など再利用できない可燃物の量を減らすのに役立っている。さらに地域の環境汚染問題を解決する一助にもなっている。
「農家は環境汚染にもなっていたバナナの幹の廃棄を止め、バナナの繊維抽出や食器類の生産を行い現金収入につなげることができるようになった」と話す。
現在、バナナ繊維抽出機を農家やバナナ農園に販売し、彼らからバナナ繊維を購入している。
可能性があると信じ始め2〜3カ月で5〜6億ドン(約250万~300万円)の売上があったという。
このように成功を収めたヴィンさんは、ハノイ工科大学で電子工学を専攻し科学技術に精通している自身の使命は開発と販売で、この2つはどんな企業でも成功するために不可欠なものです。市場開拓をより柔軟に行えるよう、自分を高めていく必要がありますと話している。
しかし、開発には時間がかかり、すぐに需要に応えることができないことや優秀な人材の海外流出、盗用など多くの困難があり、市場をリードする企業になるために、常に製品の改良を計画する必要があるという。
今回のゴールデングローブ賞は、ヴィンさんにとって、製品を開発し、より多くの機械や効率的なソリューションを生み出すための大きなモチベーションになっている。
※これらのニュースは各ソースを参考に記事を編集・制作しています。