独身の日の売上が急増したeコマース

毎年恒例のショッピングイベントである11月11日の「独身の日」にeコマースの売上が急増し、ベトナム最大のショッピングサイトといわれるティキ(Tiki)の売上高は昨年の9倍、購入者数は通常の日の2倍となった。

フェイスマスク、赤ちゃんや母親向けの商品、日用消費財などが売れ筋で、500台のiPhoneを含む約1万台の携帯電話、2,000台の電動バイクと自転車、6,000本の缶ビールも販売された。

ショッピー（Shopee）は、約10万枚のシールやステッカーを含む180万点の装飾品、160万点のヘルスケア製品、100万点のイヤホン、15万点の携帯電話ケースを販売した。

ラザダ（Lazada）は、ヘルスケア製品と美容製品がベストセラーとなり、電子機器の売上はほぼ倍増し、ノートPCとデスクトップPCの売上は約3倍となった。

大手ローカルショッピングサイトセンド（Sendo）は、9月9日や10月10日などの他のプロモーション時に比べて、収益が40％増加し、ファッション、家庭用品、美容品の売上が2倍になった。

グーグル（Google）、投資会社テマセク（Temasek）、コンサルティング会社ベイン・アンド・カンパニー（Bain & Company）が発表したレポート「e-Conomy SEA 2021」によると、ベトナムの電子商取引市場は今年、昨年比53％増の130億ドル（約1兆4.830億円）に拡大し、2025年には3倍になるという。