環境に配慮した天然素材として注目されるパイナップル繊維
Tin 60s
パイナップルの葉から作られる繊維は、吸汗性、薄さ、滑らかさ、柔らかさが特徴でバナナ繊維より高価だが、シルク繊維より安価である。
現在は技術も向上し繊維抽出もクリーンで容易にできるようになり、環境に関心を持つ人たちからも注目を集めている。
2021年3月、パイナップル繊維を扱うEcosoi(Eco Fiber Research to Production And Development JSC)が設立され、今年の注文に期待をかけている。
現地の畑からEUへ
パイナップル繊維のコンテナは今年6月にスイスに向けて出発する予定だ。ある海外パートナーは月に7トンの発注している。
パイナップル繊維はヨーロッパに出荷され、貴重なハンドバッグの材料になる。屠殺が必要な動物の皮を使うのではなく、環境に配慮した天然素材の製品を使う外国人が増えている。
日本の輸入業者も、着物など一部の製品用にパイナップル繊維を使うため検討し同社と交渉している。
今後の展望
現在の課題として生産能力を増強し、生産コストを下げるための投資が必要とされるが、まだ資本金が少ないので、原料繊維を輸出して工房拡張の資金を稼いでいるのが現状だ。
これからは捨てられることが多かった葉からの繊維を生産増加し、繊維を使った工芸品を作って、国内消費と輸出することも考えている。
将来的には、障害者団体と協力して、手工芸品を作ったり、縫ったり、編んだりすることも考えています。前途は多難ですが、成功することを信じていますと同社は語った。
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