シオノギ製薬 ベトナムで新型コロナワクチンの臨床試験を実施
Tin 60s
この臨床試験は、実際のワクチンを投与するグループとプラセボ(偽薬)を投与するグループに分かれて行われ、安全性や有効性を見極め他社との比較をする。また、ブースターショットとしての有効性も検証する。
また、このワクチンを世界保健機関(WHO)に承認されることを目的としている。
ベトナムは、技術移転と引き換えに、臨床試験を行うことに合意しているという。
同社のワクチンは「遺伝子組み換えタンパクワクチン」と呼ばれる。新型コロナの遺伝子の一部を基に昆虫細胞でタンパク質を培養して作る。これはすでにインフルエンザワクチンなどで実績がある技術である。
来年3月末までに日本で承認を得て、日本で発売したいと考えている。
また、経口投与型の治療薬も開発しており、日本で臨床試験を行っている。加えてシンガポール、ベトナム、韓国、英国でも早ければ今月中に臨床試験が開始される予定。
手代木(てしろぎ)功社長によると、試験症例の90%以上は海外からのものになる可能性がある。シンガポールでは、国民の80%以上が予防接種を受けているにもかかわらず、毎日3,000〜4,000人の新規患者が報告されていることから、国民の70%以上が予防接種を受けている日本にとっても有益な情報が得られるだろうと述べている。
この治療薬は3CLプロテアーゼ阻害薬で、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の増殖に必須な3CLプロテアーゼを選択的に阻害し、新型コロナウイルスの増殖を抑制する。
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