ホーチミン市パスツール研究所のバイオセーフティラボが稼動
Tin 60s
ホーチミン市パスツール研究所は1月17日「バイオセーフティ・レベル3実験室」を完成させた。
この資機材は国際協力機構(JICA)によって支援された。空調システム、排水処理システム、2ドアオートクレーブなど総額約400億ドン(約2億円)となる。
落成式で同研究所のホアン・クオック・クオン副所長(Hoang Quoc Cuong)は、バイオセーフティ実験室は2021年6月から建設されはじめ、新型コロナの大流行による多くの困難がありましたが、保健省、国立衛生疫学研究所(NIHE)、JICA、その他の支援により、半年で完成させることができましたと述べた。
以前の実験室は十分な大きさがなかったため、サンプルの取り扱いに制限がありました。
今回の支援により、ベトナムの感染症対策がさらに強化されることを期待していますとJICAベトナム事務所長の清水曉氏は述べている。
ベトナムは、2003年の重症急性呼吸器症候群(SARS)、2004年の高病原性鳥インフルエンザ(H5N1)など、多くの感染症の脅威にさらされてきた。
日本の政府開発援助は、ベトナムがリスクの高い病原体を安全に取り扱い対処できるよう、2006年に国立衛生・疫学研究所(NIHE/ National Institute Of Hygiene And Epidemiology)のバイオセーフティ・レベル3の実験室とホーチミン市パスツール研究所の実験室建設を支援しシステムの能力を高めてきた。
現在、3名の日本人専門家が、「ベトナム、ラオス、カンボジアにおけるバイオセーフティと高危険性感染症病原体の検査に関する医療検査ネットワーク能力強化プロジェクト(2017-2023)」において、ベトナムの主要検査機関である国立衛生・疫学研究所とホーチミン市パスツール研究所の検査システムの能力を高めるためのプロジェクトを担当している。
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