バイクの販売低迷し自動車が人気
Tin 60s
バイク市場は2018年の販売台数338万台をピークに減少し、2021年には250万台まで落ち込んでいる。今後10年間は成長が見込めないと専門家は指摘している。
ベトナムバイクメーカー協会(VAMM/Vietnam Association of Motorbike Manufacturers)のによると、ホンダ、ヤマハ、スズキ、ピアッジオ、SYMの会員5社は2021年に249万3372台を販売し、2020年と比較して8.1%(22万243台)減少した。
各社の販売台数は2020年と比較して、ホンダは1,992,365台(93%)、ヤマハは425,294台(90%)、SYMは27,084台(61.4%)、スズキは21,332台(85.3%)、ピアッジオは24,946台(88.3%)となっている。
5社の売上は、市場シェアの95%を占めている。
アビームコンサルティング(Abeam Consulting)によると、経済力が向上したことで、バイクではなく自動車などより高価な乗り物を購入できるようになった。
また、インフラが整備されたことも、バイクを購入する意思決定に影響を与えている。
過去10年間で、ベトナムのアスファルト道路は全体の64.4%から84%に増加した。農村部では37.9パーセントから69パーセントに上昇した。
高速道路の総延長は2020年時点で1,163kmに増加し、大都市間を結ぶのに役立ち、自動車の利用を促している。
自動車は6億VND(約300万円)以下の小型車は多くの人に選ばれている。バイク市場が2018年以降減少している一方で、自動車市場は新型コロナにもかかわらず高い需要がある。
また、電動バイクの台頭も脅威となっている。
さらに大都市では近い将来、都心部でのバイクの乗り入れを禁止する計画が検討されているというニュースも、バイクを躊躇させる要因となっている。
2010年、ベトナムで登録されているバイクと自動車の比率は55.9対1だったが、2020年には26.7対1にまで減少した。
新しいアプローチ
各バイクメーカーは新しい状況に対応するために、高級なオリジナル製品を作り、ニッチな市場を狙うという新しいアプローチをとっているという。
人々の所得が増加するにつれて、高価なオリジナル製品への需要も高まるとみている。
2021年、ホンダは1億4600万ドン(約74万円)のSH350i、5億9000万~6億9000万ドン(約300~350万円)のAfrica Twin、12億3000万ドン(約620万円)のGold Wing、8800万ドン(約45万円)のスーパーカブC125の新型など新しいハイエンド製品を市場に投入した。
ピアッジオも販売価格6,190万ドン(約31万円)の特別バージョンLiberty S 2021を発売し、商品ラインナップを一新した。
また、特別仕様の1億1200万ドン(約57万円)Vespa Primavera 75th 125ccと1億7900万ドン(約91万円)Vespa GTS 75th 300ccを発売した。
2022年からはイタリアの2つのブランド、アプリリア(Aprilia)とモト・グッツィ(Moto Guzzi)の販売を開始する予定だ。
車両専門家は、若者は自分のスタイルを表現し、流行を作り出すことを好むため、「大衆向けではない」バイクの需要が高まっていると述べている。若者の購入の意思決定において、色は非常に重要な役割を果たすという。
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