若者に好まれる電子タバコの危険性
Tin 60s
ハノイの健康戦略・政策研究所2020(Institute of Health Strategy and Policy 2020)が最近行った調査によると、8~12年生(14~18歳)の学生のうち、女子の電子タバコ摂取率は4.8%。男子では12.4%となっており、身近なものであることがうかがえる。
今月初め、ハノイのタックタット地区に住む15歳の少年が電子タバコによる昏睡状態に陥り、病院に搬送された。彼は見知らぬ販売者から購入したオイルの入った電子タバコを吸ったという。
バックマイ(Bạch Mai)病院の薬物管理センターのグエン・チュン・グエン所長(Nguyen trung Nguyen)は、電子タバコの危険性に警鐘を鳴らす。
同センターでは最近、北部のイェンバイ省から来た学生を治療した。彼らの家族によると非常に奇妙な味の電子タバコを無料で提供され吸い、学生たちは異常なほど手の震えが止まらなくなったという。
検査の結果、その電子タバコには麻薬が含まれていた。
グエン氏によると、電子タバコのオイルには多くの新しい薬物が隠されているという。
「これらの薬物の毒性は非常に複雑で、神経系、精神系、循環器系などあらゆる組織に非常に有害です。急性で重度の中毒を引き起こし、死に至ることもあります」と述べている。また、長期的に使用すると、重度の精神障害や脳障害のリスクが高まるという。
同病院の呼吸器センター長であるファン・トゥ・フオン氏(Phan Thu Phuong)は、ある種の中毒性物質は、興奮を生み出すために電子タバコに入れられている。また、従来のタバコに比べて15倍もの発がんリスクをもたらす可能性があると述べた。
現状では、電子タバコや加熱式タバコは、国内で製造・販売することができないが、人々はSNSで簡単に見つけ購入することができる。電子タバコは、ボールペンやUSBメモリ、口紅などの形に偽装されている場合もある。フレーバーは、ストロベリー、オレンジ、マンゴー、メロン、スイカ、ミルクティーなどがあり、中には12万ドン(約600円)という低価格で手に入るものもある。
WHOの専門家であるグエン・トゥアン・ラム氏(Nuyen Tuan Lam)によると、ほとんどすべての電子タバコには、ニコチン、金属、ホルムアルデヒドなどの有害物質が含まれ、感覚麻痺や集中力の低下、記憶力の低下を引き起こす。また、電子タバコを経験すると経験していない者に比べ従来のタバコを使い始める可能性が3.5倍高いという。
電子タバコのフレーバーは15,000種類以上あるが、その成分のすべてが一般的に知られているわけではなく、使用者と周囲の人々の両方に有害であることが分かっている。
※これらのニュースは各ソースを参考に記事を編集・制作しています。