ワクチンパスポート承認も渡航を躊躇
Tin 60s
二国間でワクチンパスポートが承認されたことを外国人や地元の人々は喜んでいるが、高い旅費と長い検疫期間のために渡航を見送る人もいる。
11月初旬時点で、米国、英国、日本、ベラルーシは、ベトナムの新型コロナワクチンパスポートを正式に受け入れたが、特定のワクチンの種類については認証が必要となる。
ベトナムは、72の国と地域ののワクチンパスポートを暫定的に受け入れている。
ホーチミン市在住のアメリカ人、トーマス・オニールさん(Thomas O'Neil)は、帰国し2年ぶりに家族と会い、ベトナム人の妻を紹介したいと考えている。
一時滞在許可証(TRC)を持っているので、ベトナムに戻ることはできると思っているが、7日間の検疫期間のホテル料金と時間のロスが気がかりだという。
ベトナムのホーチミン市に駐在するイギリス人のチャド・デイブさん(Chad Dave)は、帰国してベトナムに戻れることを喜んでいる。病気の祖父を見舞ったり、クリスマスに家族と過ごしたりしたいと考えているという。「私のようにベトナムで暮らし、働いている多くの人にとって、長い間家に帰れないのは辛いことです」と話す。
しかし、ベトナムに戻る際、どのような手順を踏めばいいのか、さらにホテルの検疫費用や航空券などの費用と期間の長さなどが思いとどまらせている。
また、仕事を失うだけでなく、英国で身動きが取れなくなり、ベトナムの愛する人たちと長い間離れ離れになってしまうのではないかという不安もあるという。
カリフォルニア州サンディエゴに住むベトナム人のデレク・ファムさん(Derek Pham)は、このニュースを聞いて安心したという。ファムさんはビジネスで定期的に海外旅行をする必要があるので今回の受け入れは非常に助かるという。
ファムさんは、ベトナムの親戚や友人を訪問したり、長引くパンデミックの影響によるビジネス上の問題に対処するためにベトナムに戻る予定だが、入国時の手続きや隔離検疫の準備など、やらなければいけないことは多いうえ、丁度いいフライトが見つからず時期は未定だという。
ロンドンにいるグエン・ティ・アイン・トーさん(Nguyen Thi Anh Tho)もワクチンパスポートの承認を待ち望んでいたひとりだ。2019年後半から家族と会っておらずとても寂しいが、高額なチャーター便に戸惑いを感じており、より安価な民間便を待っているという。
もう一つの懸念は、再びクラスターが発生した場合、ベトナム国内を自由に移動できるかどうかということでした。1カ月の滞在中に動けなくなるのは嫌だからだという。
このように手続きのわずらわしさや長期間の検疫、旅費や航空券が高額になるなどの理由で往来を見合わせている人が多くいる。
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