労働派遣業界 事業再開を心待ち
Tin 60s
世界的な新型コロナウィルス(COVID-19)流行の影響で、多くの技能実習生が日本など海外への渡航ができず、企業や労働者は困難に直面している。
渡航を待つ実習生
2020年12月に日本の食品梱包会社の採用試験に合格したチャン・ヴァン・ザンさん(27歳・ハノイ市)も新型コロナウィルスの影響で渡航をできずにいるひとりだ。「渡航が延期になったので心配でしたが、今はこの時間を有効利用し日本語の勉強に励んでいます。将来、必ず役に立つと思います」と語った。
同じ状況下のグエン・ティ・ハングさん(29歳・インホア省)は、今年2月に日本に行くことが決まっていたが延期となった。そのためハングさんは家族を助けるために内職をしている。「渡航延期を聞いたときはがっかりしたが、この状況では仕方がないと納得したので、今は仕事をしながら状況がよくなるのを待っています。この仕事は月に200~300万VND(~約1万5,000円)を稼ぐことができ生活費の助けとなっています」と語った。
事業再開を願う企業
LOD人材育成株式会社のレ・ニャット・タン副社長は、「1年以上、新たな実習生を受け入れていません。新型コロナウィルス流行以前に受け入れた実習生には、学んだ知識を忘れないようオンライン授業をしています。しかし、今後の見通しは全く立っていません。待つ時間があまりにも長いためキャンセルした人には学費を返却しました」という。
労働輸出業社協会の事務局長グエン・ティエン・サン氏は「パンデミックが終息しない状況で、規模を縮小する企業も多くなってます。この困難を乗り越えようと従業員の給与や賃貸料などのコスト削減に努める企業もありますが、他の業種に変更するところもあります」と述べた。
これら状況に海外労働管理局(労働傷病兵社会省)はベトナム側と日本側の当局に対策を考えてもらうため、出国または帰国を待っている労働者の人数報告を企業に求めた。
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