好調な衣料品業界 労働力不足を懸念
Tin 60s
今年の上半期、多くの衣料品・繊維業界は受注を増やしているが、労働力不足のため労働者へのワクチン接種を優先的に行うことが求められている。
TNG社(Thai Nguyen Export Garment Joint Stock Company)は、この2カ月間、3つの工場をフル稼働させ、今年上半期の輸出収入は、前年同期比31%増となった。
HUGACO社(Hung Yen Garment Corporation - Joint Stock Company)の会長グエン・スアン・ユン氏は「米国やEUの顧客から継続的に注文を受けているが、もし新型コロナウィルス(COVID-19)感染症の影響で、2週間生産停止をすれば、納期が遅れ契約不履行となり10%以上の収益が失われる。たが早期に多くの労働者が新型コロナウィルスの予防接種を受ければ、今年の下半期の生産と輸出はスムーズに行われるだろう。そのために会社は予防接種の費用を負担するつもりだ」と述べた。
さらに人材紹介サービスNavigos Group社によると、今年の上半期、ベトナムの縫製・繊維部門の人材需要は前年同期比で50〜60%増加した。しかし主に低賃金を理由に多くの人がこの分野で働くことに興味を示さなくなり人材が不足している。これも生産に影響を与える要因となっている。
Vinatex社(Vietnam National Textile & Garment Group)の会長レ・ティエン・チュオン氏は「政府がこの分野の労働者へのワクチン接種を優先的に行うことを提案していいます。15万人の労働者に対して30万回分のワクチンが必要だと見積もっていますが、これまでに予防接種を受けたのは3,000人だけです」と語った。
ベトナム統計局によると、今年上半期の衣料品・繊維製品の輸出額は前年同期比15%近く増加し、152億ドル(約1.7兆円)に達した。今年の輸出額を390億ドル(約4.3兆円)とすることを目標としている。
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