まだまだ見通しが暗いホテル業界
Tin 60s
高級ホテルは、新型コロナによるパンデミックの影響で非常に困難な状況に直面し、各ホテルで様々な対策を講じている。
この夏、ソフィテルレジェンドメトロポールハノイ(Sofitel Legend Metropole Hanoi)とJWマリオットホテルハノイ(JW Marriott Hotel Hanoi)では、ケータリングサービスを導入し、ランチとディナーの提供を始めた。また、パンパシフィック(Pan Pacific)やメリア(Melia)などでは、チャーハンやフォー、おかゆなどの料理を25,000ドン~(約125円~)で販売している。
また、認可された検疫施設や長期滞在用の宿泊施設としてホテルを提供することもしている。
ハノイでは、このような施設提供をしている20のホテルのうち、半数以上がハイアットリージェンシーウエストハノイ(Hyatt Regency West Hanoi)、ソフィテルレジェンドメトロポールハノイ(Sofitel Legend Metropole Hanoi)、インターコンチネンタル(InterContinental)、ムオンタン(Muong Thanh)などの高級ホテルとなっている。
ホーチミン市も同様で、検疫施設として利用された結果、高級ホテルの稼働率は78%に達している。
宿泊料金の低下
商業用不動産サービスおよび投資会社のCBREによると、現在のハノイのホテル平均宿泊価格は94ドル(約10,600円)で、2020年第3四半期と比べて3.9%、2019年と比べて16.4%安くなっている。稼働率は26%に過ぎず、2020年と2019年の同時期と比べてそれぞれ3%と54.7%の減少となっている。この数字は、パンデミック直前の2019年第3四半期と比較して、1部屋あたりの収益が72.9 %減少したことになる。
2021年の最初の9カ月間、国内観光客は引き続き減少し、外国人観光客は実質いないに等しかった。
厳しい未来
この現状では、さらに多くの困難に直面すると思われる。年末までは、専門家や政治家、ビジネスマンなどが主な顧客となる。ハノイの予防接種キャンペーンと社会的距離規制の緩和が、ベトナムの観光を復活させる鍵となる。
ホーチミン市では、すべてを「新常態」に移行する計画が2021年第4四半期に完了すると見られる。したがって、国際民間航空が再開されれば観光産業が改善されると期待されている。
今後数年間は、高級ホテル市場の競争が激しくなり、各ホテルは市場での地位を維持するために、常に警戒し、迅速に適応しなければならない。
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