労働力の輸出で変貌した「億万長者の村」
Tin 60s
ドータン村(ゲアン省イェンタン郡)はたくさんの車が走り、一軒家や別荘が立ち並ぶ「億万長者の村」と知られている。
その頃からイギリス、ロシア、ポーランド、ドイツなどのヨーロッパ諸国に渡り働く人がでてきた。その人たちから聞く「稼げる」という話は瞬く間に村に広がり、多くの人が海外へと渡った。中にはひと家族から3、4人働きに行くこともあった。
グエン・チュン(Nguyen Trung)氏の家族はかつて貧しい家庭でしたが、海外に働きに行くことが評判になると、お金を借り3人の子供たちに海外へ働きに行くよう頼んだ。期待通り子供たちは安定した仕事に就き、年間数億VNDを家族に送っている。そのおかげでチュン氏は車を購入し、それぞれの子供たちに高層住宅を建て、生活も楽になった。
チュン氏の家族と同様に、グエン・ドック・ホエー(Nguyen Duc Hoe)氏にはドイツで働く3人の息子と1人娘、義理の娘1人がいる。彼らの懸命な働きのおかげで大きな家を建てることができた。
ドータン村人民委員会のルイェン・スアン・フエ(Luyen Xuan Hue)委員長によると、現在村全体の生産年齢人口は約9,000人でそのうち1,500人がヨーロッパ諸国の海外で働いている。ラオスでは1,000人以上が仕事や貿易を行っている。
平均すると各世帯には少なくとも1人が海外に出ていることになる。村には4,000を超える世帯があり、人口は18,000人近くに上り、その4分の3は一軒家か別荘を持っている。
2019年以前に村に送金された金額は4,000億VND(約20億円)である。2020年の送金額は新型コロナの影響により2,344億VND(約11億5,000万円)に減少し、2021年の最初の6カ月は2,890億VND(約14億1,000万円)となった。昨年に比べ、今年の送金額は安定しているものの減少傾向にある。
「新型コロナの影響で帰国できなかったり、労働契約が満了していないなどの理由で1,500人の労働者はまだ海外で働いています。2021年は誰も戻っていません」とフエ委員長は説明した。
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