在日ベトナム人起業家 起動力でピンチを切り抜ける
Tin 60s
日本で働くグエン・フィ・トアンさん(Nguyen Phi Thoan)は、ここ数年、留学やビジネスのための日本旅行の需要が著しく高まっていることに目をつけ、観光・貿易促進のための会社JVソリューションズ(JV Solutions)を2017年に設立した。
観光、留学、ビジネス、貿易促進など、さまざまな目的で訪日を希望する7~14人のグループにプライベートツアーを提供し、新型コロナウイルスの流行以前は順調で安定した収益を確保していた。
しかし、日本でパンデミックが起こったとき、ツアーキャンセルが相次ぎ、瞬く間に危機に陥った。
事務所の家賃や7人の正社員の給料を支払うための2億ドン(約100万円)をどこから調達するか、毎朝起きるたびにトアンさんは大きなストレスを感じていた。
日系企業で働き、会社を立ち上げるまでの10年以上の間に貯めた貯金では、10カ月しか会社を維持することができなかった。
さらにストレスや不安、悩みに加えて、13年前に治療を受けた椎間板ヘルニアが再発し、半年以上、家で動かずにいることを余儀なくされた。
しかし、この時に会社を救うためにはどのような方向に進むべきなのかを熟考するまたとない機会を得たという。
故郷のロンアン省には、フォーラ(FOHLA)という有名なバナナがあり、さまざまな種類のトロピカルフルーツがあることを思い出し日本に輸入することを決意したのである。
だが実際にはベトナム産のバナナはフィリピン産よりも美味しいが価格が高いため、バナナ以外にも、ドラゴンフルーツ、ドリアン、ランブータンなど、ベトナムだけでなくグアテマラなど他の国からも輸入した。
日本では、海外の農園から果物を直送できる小さな会社が少ないので、これが私のビジネスの競争力の1つになっています。グアテマラ産ランブータンの日本で最大販売代理店であることは自信をもって紹介できます。
今のところ、生きていくのが精一杯で大した利益は出ていませんが、会社を存続させることができて幸せだと現在の心境を語ってくれた。
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