結婚式を急ぐカップルたち
Tin 60s
ハノイでは新型コロナの影響で何カ月も結婚式を延期していたカップルたちが、規制緩和を機に早急に式をあげようとしている。そのためウェディング業界の人々は忙殺されている。
真夜中、ファン・フエンさん(Phan Huyen)のもとに、2日後に結婚式を挙げたいという女性から電話がかかってきた。
ハノイの会社で10年近くウェディングプランナーとして働いてきたフエンさんは、お客様からの緊急の電話には慣れている。
しかし、今まで1日に20件以上の電話を受けたことはなく、次々にかかってくる問い合わせ全てを受け付けることはできず、断らなくてはならなかった。
結婚式や婚約式は、旧暦の1年で最も縁起の良い日である10月15日と24日に集中した。
10月15日、フエンさんは5組の結婚式を担当し、朝5時から深夜まで仕事に追われた。
ウェディングプランナー会社のオーナー、ズオン・ビック・ハンさん(Duong Bich Hang)は、10月24日には30組近くの結婚式があり、10月15日と24日はハノイのあちこちで結婚式が行われますと嬉しそうに語っている。
結婚する人の数が例年より多いというわけではなく、新型コロナ規制の影響で縁起の良い日が少なくなって、このような結婚ラッシュが起こっている。
さらに、新型コロナで結婚式を延期したカップルの多くが、再び規制されることを恐れ、一刻も早く結婚しようと躍起になっている。
急遽、結婚式を挙げることにした人もいたという。
そのため準備が間に合わず、式用のアオザイが完成しないので古いものを着ることになったり、プロを手配できず自分で化粧を施し、写真撮影は家族が担当することになった人もいた。
また、規制によりパーティーのスタイルにも変化が起きた。
人数制限が設けられているため、招待客を減らした分、料理や飲み物、花やメイクにもお金をかけ、外部からパフォーマーを呼ばずに新郎新婦とその友人たちによるパフォーマンスが行われるようになった。
このスタイルは身内だけなので快適に過ごせ、結婚式がより有意義なものになります。これからの結婚式のトレンドになるでしょうとフエンさんは話す。
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