サムスン、バクニン工場を拡張しスマホ増産
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韓国サムスン電子は、ベトナム北部バクニン省のディスプレイ工場を拡張し、折りたたみスマートフォン2機種の年産能力を2,500万台に引き上げる。今年の下半期中に拡張プロジェクトに着手し、2021年末か遅くとも来年初めまでにフル稼働を目指すという。
専門家によれば、サムスンがこの拡張を完了すれば、「Galaxy Z Fold」モデルを年間1,000万台、「Z Flip」モデルを年間1,500万台生産できるようになるという。
サムスンが生産能力の増強を決定したのは主に市場の需要が急増しているためで、同社の第3世代の折りたたみ式モデルは韓国で92万台の予約注文を記録し、最新のスマートフォン「Galaxy S21」の1.8倍に達している。
現在の7つの生産ラインに、さらに3つの生産ラインを追加することになりそうで、それによって生産量をより柔軟に管理できるようになるだろうと関係者はいう。
ベトナムで最大の外資系企業であるサムスンは、6つの工場を持ち、ハノイに新しい研究開発センターを建設中で、来年にはオープンする予定だ。そこには約3,000人のベトナム人エンジニアが雇用されることになっている。
一方、韓国LGディスプレイは、ハイフォンの製造施設に14億USD(約1,540億円)の追加投資を決定した。
これにより総投資額は46.5億USD(約5,110億円)となり、北部の港湾都市における外国人投資家としては最大となる。
同社は、プラスチック製OLED(Organic Light Emitting Diode/有機発光ダイオード)スクリーンの月間生産量を960~1,010万枚から1,300~1,400万枚に増やし、輸出収入を年間約65億USD(約7,150億円)引き上げ、1万人の追加雇用を創出するとしている。
LGディスプレイは、2016年4月にハイフォンに初めて投資し、現在14,000人以上の従業員を雇用している。
韓国企業は、ベトナムに177億USD(約1兆9,460億円)以上を投資し、11万人の従業員を抱え、昨年は560億USD(約6兆1,580億円)相当の製品を輸出している。
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