日立がベトナム最大の損害保険会社と提携
Business
バオベト損害保険会社(Bao Viet Insurance)、日立製作所(Hitachi Asia Vietnam Co, Ltd.)は、保険事業分野で提携した。
今回の提携では、人工知能を含むデジタル技術を統合し、バオベト保険の契約者を対象に、生活習慣病の発症リスクの分析や健康意識の向上を図るサービスを提供する。
バオベト保険は、契約者向けに提供しているモバイルアプリ「バオベトダイレクト(Bao Viet Direct)」に、日立の医療ビッグデータ解析の先端技術を導入した。
これにより、ユーザーはこのアプリに健康診断や病歴を入力することで、「糖尿病」「脳血管疾患」「腎疾患」「心血管疾患」「高血圧性疾患」「膵臓疾患」「肝疾患」「悪性新生物」の8大生活習慣病について、将来の入院確率や医療費の金額を予測できる。
また、リスクの要因を表示し、改善のための具体的なアドバイスを提供し健康増進をサポートする。この新サービスは10月1日より開始された。
近年、ベトナムでは生活習慣病の増加が問題視されている。これは、急激な経済成長や中間所得層の拡大に伴う、食生活や運動などのライフスタイルの変化によるものとされる。
所得の増加や生活水準の向上により、質の高い医療サービスへの需要が高まっている一方で、予防や早期治療の考え方が多くのベトナム人に浸透していないのが現状だ。
重い病気になってから治療を始める人が多いと言われており、例えば、350万人以上いると言われる糖尿病患者のうち、治療を受けているのは約30%に過ぎない。
また、国内の医療保険市場は急速に拡大しているが、医療費の高騰が懸念され、医療機関の人件費が増加していることも背景もある。
バオベト損害保険会社(Bao Viet Insurance)は、50年以上の歴史があり、79の支店、3,000人以上の従業員、85,000人以上の代理店、ベトナム全土の約700の地域保険事務所など、強力で広範なネットワーク支店・事務所網を有している。
業界のパイオニアとして、常に最先端の技術を応用した保険サービスの開発に積極的に取り組み、お客様により良いサービスを提供することを目指している。
※これらのニュースは各ソースを参考に記事を編集・制作しています。