ベトナム発のゲーム 時価総額が2700億円に到達

ベトナム発のブロックチェーンゲーム「Axie Infinity」は現在、時価総額が25億USD(約2,700億円)で、世界で最も収益を上げているオンラインゲームとなった。このゲームは、ホーチミン市に拠点を置く3人のベトナム人と2人の外国人によって2018年に設立されたスタートアップ企業Sky Mavisが開発した。

このゲームは「アクシー」と呼ばれるキャラクターを繁殖させ、育て、戦い、取引することができ、アイテムは発行数に限りがある。これらのキャラクターはNFT(non-fungible token/非代替性トークン)としてデジタル化され唯一性の価値がありマーケットプレイスで売買することが可能だ。
仮想通貨やトークンの時価総額や取引価格などを公開しているCoin Market Capによると、ゲーム内のトークンであるAXS1枚あたりの価値は41.51USD(約4,500円)で、過去24時間の取引量は29億USD(約3,200億円)に達し、デイリーアクティブユーザー数は35万人を突破している。

Sky MavisのCEOであるグエン・タン・チュン氏は「Axie Infinity」が広く認知されていることに喜びを感じているという。そして、これからも「Axie Infinity」がさらに発展していくことを願っている。さらにゲームだけでなく、より多くの人に利益をもたらすアプリケーションも作らなければなりません。この先の道のりは長く、やらなければならないことがたくさんありますと語った。

Sky Mavisは、昨年5月に米国の億万長者であるマーク・キューバン氏やその他の投資家から750万USD(約8億2,000万円)の資金調達に成功している。また、世界最大級のゲーム開発会社であるUbisoft Entertainment SAが、ソーシャルエンターテインメントに特化した国際的なスタートアップ企業を支援するプログラム「Entrepreneur Lab」に東南アジアで唯一選ばれた。