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お正月の料理

Culture    • 2018年01月02日

Text: Senda Mayu/ Illustration: Endo Ryoko

おせち

お正月は、神様をお迎えするためにさまざまな料理が作られる。その代表が「おせち」。「せち」とは季節の節目という意味があり、元々1/1, 3/3, 5/5, 7/7, 9/9に作られる料理のことだったのが、江戸時代には一番めでたい1/1の料理のことだけを指すようになった。「めでたいことを重ねる」ために、お重を重ね、中には縁起をかついだ料理がぎっしり詰め込まれる。また、家族が一年健康で過ごせることを願って飲むお酒を「お屠蘇」という。新年の挨拶をし、おせちを食べる前にいただく。

おせち

その昔、1日〜3日の間は台所にも神様が来ているので炊事をしてはいけないという風習があり、31日までにおせちを作り終え、3日間はおせちを食べて過ごしていた。そのため、おせちは日もちする料理が多い。主婦も料理をしなくてよくなるので、ゆっくり過ごすことができた。

昔はおせちは手作りするものだったが、手間と時間がかかるものも多く、購入する人も増えてきた。さまざまなホテルやレストランが、オリジナルのおせちを作り、販売している。和食だけでなく、ローストビーフやオマール海老が入った洋風おせち、エビチリやシュウマイが入った中華おせちなど、バラエティ豊かになってきている。

お雑煮

お餅を鶏肉や野菜などといっしょにだし汁で煮た、おせちといっしょに食べる祝い料理。味付けや具材は地域によってさまざまで、東京付近では、四角い餅に透き通ったすまし汁、大阪付近では、丸い餅に白味噌の汁が一般的。小豆汁に入れる家もある。具材も肉や魚や貝、きのこや野菜、かまぼこなど、家庭によって違う。結婚すると、女性は旦那さんの家のお雑煮の味を学ぶのが大事な仕事。

お雑煮

日本人は、お祝いや特別なときに餅を食べる。お正月の間は、お雑煮以外でも餅を食べることが多い。焼いた餅を醤油につけて海苔で巻く、砂糖につける、煮た餅をあんこやきなこや大根おろしにからめる、などなど食べ方はいろいろ。お正月は、餅をついつい食べ過ぎて太ってしまう人が続出する。

餅

年越しそば

大晦日の夜にそばを食べる習慣は江戸時代に定着したと言われ、そばのように「細く長く」過ごせますようにと、健康長寿の縁起をかついでいる。また、そばが他の麺よりも切れやすいことから、「一年の災厄を断ち切る」という意味もあるとか。えびの天ぷらやニシンの煮物、油揚げなど、上に乗せる具材は地域によって違いがある。

年越しそば

七草がゆ

1月7日に食べる、「春の七草」と呼ばれる7種類の青菜が入ったおかゆ。大切な風物詩である春の七草は、「せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ、春の七草」といい、歌のようにして覚える。お正月のごちそうで疲れた胃をいたわり、青菜で栄養を補給し、無病息災を願って食べられる。

七草がゆ

SENDA MAYU/ kilala.vn

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