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いけばなと春夏秋冬

Culture    • 2018年01月16日

Text: Senda Mayu/ Photo: Sogetsu-ryuu

四季を表現するいけばな。草花は、季節の訪れを告げると同時に、命が限りあるということを体現します。きっとこれは言葉で言い表せるほど簡単なことではなく、たとえば、桜は春、紅葉は秋、といったような、日本で暮らす人の中に無意識のうちに刻み込まれていく自然の摂理や感性が、根底にあってこそなのでしょう。あなたは作品を見て、どんな情景が浮かびますか?

春のいけばな

(Photo: 草月流家元・勅使河原茜)

寒く厳しい冬が終わり、生命が息吹く春。出会い、別れ、新たな門出…日本では多くの人にとって、さまざまな節目となる季節でもあります。つぼみをふくらませた枝や、桜をはじめとする明るい色の花たちが、希望にあふれる世界を飾ります。

[花材]まんさく、落葉松、カルミア、デルフィニウム・ベラドンナ

[花器]陶器

夏のいけばな

(Photo: 草月流家元・勅使河原茜)

空も樹々も青さを増し、エネルギーに満ちる夏。強い日差しが照りつけ、人々が涼を求めて暮らす季節です。太陽のように鮮やかな色の花が力強く咲く一方で、涼しげな色の花、さわやかな佇まいの草たちもクールに夏を演出します。

[花材]ひまわり、アマランサス

[花器]ガラス(Hisatoshi Iwata)

秋のいけばな

(Photo: 草月流家元・勅使河原茜)

夏の暑さや明るさを惜しみながら、肌をなでる風が少しずつ冷たくなってゆく秋。実りの秋ともいわれ、さまざまな農作物が収穫を迎える季節です。葉を落とす前の樹々は、赤や黄に葉を染め、あたたかな色がグラデーションを創り出します。

[花材]まゆみ、けいとう、菊、われこもう、りんどう

[花器]漆器角盥

冬のいけばな

(Photo: 草月流家元・勅使河原茜)

春の訪れを静かに待つ、寒い寒い冬。1月には日本のお正月があり、花の装飾が欠かせない季節でもあります。冬の冷たい空気の中、凛とした表情の正月花が、一年の始まりを華やかに祝います。

[素材]苔梅、苔松、夏みかん、水引

[花器]ガラス(Emile Gallé)


SENDA MAYU/ kilala.vn

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