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日本のお正月、どんなことをするの?

Culture    • 2019年01月02日

Text: Senda Mayu/ Illustration: Endo Ryoko

日本は1月1日にお正月を迎える。国の文化が色濃く表れるお正月、日本にも古くから受け継がれてきた独特の風習がたくさんある。行うこと、食べるもの、ひとつひとつに込められた意味は、深くて面白い。ベトナムと同じなのは、家族と過ごすことを大切にしているところ。家族そろってお正月を迎えられたことを感謝しながら、また一年健康で幸せに過ごせますようにと願う。2015年、みなさんも素敵なお正月を過ごせますように。

〜31/12 Omisoka

12月はお正月の準備でどの家も慌ただしくなる。お正月の買い物で、市場や商店街はにぎわい、家では大掃除、おせち料理の準備、正月飾りの飾り付けなどを家族みんなで行う。

大そうじ

大そうじ

正月の神様を迎えるために、家中をきれいにする。今では31日が近づいてから行う家が多いが、昔は「煤払い」と呼び、正月を迎える準備を始める日とされる12月13日に行っていた。今でも、神社やお寺では13日にSusuharaiの神聖な行事が行われている。

正月飾り

飾りは大そうじの後、28日か30日に飾るのがよい。29日は日本語では「二重の苦しみ」という意味があり、正月の前日である31日に飾るのは神様に失礼なので避ける。


正月飾り

門松: 神様の目印となるよう、玄関に飾る。松や竹など、日本で縁起がいい植物が使われている。

しめ飾り: 玄関の扉や神棚に飾る。家が神聖であることを示し、魔除けの役割もある。

鏡餅: お迎えした神様が宿る場所。家の中で一番格式が高い、床の間や居間にいちばん大きなものを飾り、ほかの部屋にも小さいものを飾る。

年賀状

12月は年賀状の準備にもおわれる。干支のイラストや家族の写真に、挨拶文を添えた年賀はがきを、親しい人やお世話になった人へ郵送する。最近はメールやSNSで送ることが増え、はがきでの年賀状の数はぐっと少なくなったが、手書きの年賀状は温かみがあり、喜ばれる。過去一年以内に近親者が亡くなった場合は喪中と呼び、年賀状を出すのももらうのも控えるのがマナー。

年賀状

年越しそば&除夜の鐘

大晦日の夜は、年越しそばが定番。夕食のときに食べる家もあれば、夕食に寿司やかに、すきやきなどのごちそうを食べたあと、除夜の鐘を聞きながら食べる家もある。除夜の鐘とは、31日の23時過ぎから1日の0時過ぎにかけて、各地のお寺で鳴らす大きな鐘のこと。鐘の音の数は108回といわれ、この数は人間の108個の煩悩を祓うためという、仏教の考えからきている。TV中継もされるので、家の近くにお寺がなくても大丈夫。

年越しそば&除夜の鐘

1/1〜 元旦

日本の正月は毎年1月1日。1〜3日は三が日と呼び、休業となる会社やお店も多い。お正月の期間である「松の内」は、東京の近くは1月7日まで、大阪の近くは15日までと、地域によって違いがある。正月飾りは、松の内の最後の日にはずす。

お正月の朝

「あけましておめでとうございます」という挨拶で、新年がスタート。元旦の日は、朝から昼にかけてゆっくりとおせちやお雑煮をいただく。普段遠くで暮らしている実家へ里帰りしたり、親戚同士で集まったり、家族で過ごす人が多い。着物を着る人もいるが、普段着の人も多い。

おせち

初詣

一年の最初に神社に行き、一年の無事と幸福をお祈りする。31日の夜に出発し、0時に日付が変わってすぐお参りをする人もいれば、1日の午後以降にのんびり行く人もいる。この時期の神社はどこも人がいっぱいで、浅草や京都の人気の神社は長蛇の列になる。お参りのときのお賽銭は、5円玉(語呂合わせで「ご縁」という意味)が縁起がいいといわれている。

初詣

お年玉

大人から子どもに渡す、お正月のお小遣い。子どもはとても楽しみにしているが、親戚に子どもが多い大人はかなり出費する。いろいろな模様やキャラクターがついたぽち袋と呼ばれるかわいい袋であげれば、子どもたちも大喜び。

お年玉

初夢

元旦の夜から2日の朝にかけて見る夢を初夢といい、その内容がこの一年の良し悪しを決めるといわれている。「一富士二鷹三茄子」が出てくるととても縁起がいい。日本語の語呂合わせで、富士は長寿、鷹は出世、茄子は子孫繁栄を表しているという説もある。

一富士二鷹三茄子

鏡開き

神様をお迎えするための鏡餅は、神様がいる間は食べてはいけないことになっている。神様が帰ったあと、鏡餅を食べることを鏡開きと呼ぶ。地方によって違いがあるが、一般的には1月11日。神様は刃物を嫌うとされているので、包丁ではなく木づちなどを使って割り、お雑煮やおしるこ(餅を小豆の汁に入れる料理)にして食べる。これでようやくお正月も終わりだなぁという気持ちになる。

鏡開き

**現代の日本の正月

福袋

昔は1月1日〜3日は大体の店が休みだったが、近頃は2日から営業するデパートやレストランも多い。店頭では新年を祝って福袋が売られる。中身は服や化粧品、電化製品やおもちゃなど店によってさまざま。何が入っているかは開けてからのお楽しみだが、お得な値段なので大人気。人々はそれを買うために新年早々行列を作る。さすが、行列好きの日本人。

正月とコンビニ

日本のコンビニは正月も24時間営業。とても便利だが、年越しの瞬間も働いているアルバイトの人はとても気の毒。

年賀はがきのプレゼント

年賀状専用のはがきには抽選番号がついており、1月中旬に発表される番号に従って景品がもらえる。昔は家電製品や旅行など、豪華な景品が用意され、みんなワクワクして抽選日を待っていた。ここ数年は、メールやSNSが増えて年賀はがきを使う人が減ったため、一等賞が現金1万円のみになってしまい、日本人は残念に思っている。

SENDA MAYU/ kilala.vn

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