Giao luu VIET NHAT〜?! JAPAN × VIETNAM〜
Entertainment
Text: Senda Mayu, Inako/ Translator: Tu Nhi
杉良太郎氏
一人ひとりの「考える」きっかけに
「ベトナムと日本を文化でつなぎ、“人”を育てていきたい―。そんな思いで、文化交流や支援など、ベトナムでのさまざまな活動を行って28年になります。たとえ政治や経済の状態が変わったとしても、そこに住む人々は変わらない。だからこそ文化の力は国に残り、根づいてゆきます。育てた人々同士がつながって、お互いを理解することができるようになるのです。
日本人には、繊細にモノを創る力、よりよいものを提供しようという精神があります。どうしたらよいものができるか、というのを常に考えています。たとえば日本で電車やバスが時刻通りにやってくるのも、日本の水道水がミネラルウォーターよりもきれいなのも、それらのシステムを創り出す力があるということ。この番組には、そんな日本人の姿がちりばめられています。仕事において、国において、どうしたらもっとよくなるか、ベトナムの人一人ひとりが考える機会になれば良いです。どこかの国の真似では成長はないですから、ベトナム独自の発想で、新しいものを作り出していってほしいと思っています。」
Truong Cong Tu氏
VTV監督
未来に目を向けると…
日本文化と接するうちに、わたしは日本人の生き方の指針のようなものを知ることができました。たとえば、いつも精巧で、常により美しいものを作ろうとしています。また、今日より明日をいかに良くするかという「改善」の哲学があります。伝統文化を含めた全てのものを改善していく必要がある、と考えられているのです。
今回の越日交流番組は、文化的価値だけでなく、精神的価値や教育哲学、技術革新などの側面も持ち合わせています。その深い価値は、ぜひともベトナムの視聴者の皆さんに伝えたいです。現在ベトナムは、交通の問題や環境汚染など、日本が過去に直面した多くの問題を繰り返しています。しかし、先進国を見習えば、その問題を解決するのに時間はかからないはずです。
日本で、時速600〜700kmで走るリニアモーターカー(リニア新幹線)に乗る機会がありました。もしかしたら近い未来、ベトナムは新幹線すら通り越して、リニアモーターカーがいきなり走り始めるかもしれません。
Japan Festival in Vietnam
SENDA MAYU, INAKO/ kilala.vn